ヘアドネーションとは?注意点や方法を紹介
だんだんと知名度が上がり活動に参加している方も多い”ヘアドネーション”ですが、寄付の際の基準を満たしていないことも多く残念なことに寄付が届いていない場合も多いようです。
そこで今回は、”エアドネーション”を行う際の注意点や送付手順、寄付団体などについてご紹介していきたいと思います。
ヘアドネーションとは
エアドネーションとは、小児がんや先天性の脱毛症、不慮の事故などで頭髪を失った18歳未満の子どものために、寄付された髪の毛でウィッグを作り無償で提供する活動です。
もともとはアメリカの団体『Locks of Love』などが行っていた活動で、日本では2009年に『Japan Hair Donation & Charity(JHD&C)』がエアドネーション活動を開始しました。
当時は認知度が低く、最初のウィッグを提供するまで4年を要していましたが、有名人が活動に参加したことにより認知度が上がり、寄付が急増していきました。
また、従来は髪の提供者は女性が中心でしたが、近年では男性が提供するケースも増えてきています。
寄付するには条件がある
ヘアドネーションは、どんな髪の毛でも寄付できるわけではありません。
寄付するには一定の条件があるので一緒に確認していきましょう。
髪の長さは31cm以上
寄付する髪の毛は、原則として31cm以上の長さが条件となります。
31cmとなればそんなに長い髪が必要?
と思われる方もいるかと思いますが、寄付した長さをそのままをウィッグにできるわけではなく、製法の段階で約半分の長さでしか仕上げることができないため31cmの髪の毛を必要としています。
また、女児向けのウィッグを作るためには31cmよりもさらに長い髪を必要とするため、受入先の中には、31cmちょうどですぐに切らずに、もっと伸ばせる人は伸ばしてから寄付してほしい、と訴えている団体もあります。
髪の毛は乾いた状態で
髪の毛が完全に乾いていることも条件です。
濡れた状態でカットした毛束は、時間が経っても湿った状態となり、カビ発生の原因となってしまう可能性があるためです。
せっかく提供した髪が、利用することができなくなると非常に残念です。
ヘアドネーションで提供する毛髪は完全に乾燥した状態でカットされた毛束であるか必ず確認しておきましょう。
送付方法
ここからは、ヘアドネーションを行う際の送付方法をみていきましょう。
基本的には、
・エアサロンでの代行送付
・個人での送付
になります。
サロンでの代行送付
送付は、サロンが代行して送付できる場合があります。
活動に参加しているサロンでは、エアドネーションカットのコースが準備してあるため、
寄付はしたいけど送付するのが難しい・・
と考えている方にオススメの送付方法です。
※寄付されるご本人からの送付のみ受け付ける団体がありますので、ご注意ください。
詳しくは、各ヘアドネーション団体にお問い合わせください。
個人での送付
送付方法や送付内容は、ヘアドネーション団体により条件が異なりますが、基本的な流れをご紹介します。
- 一束にまとめた一人分の髪を密閉できるビニール袋に入れます。その際、ラップやティッシュなどで包まずそのまま封入してください。
- 封筒に入れ、寄付する団体へ郵送します。念のため封筒は追跡機能付きのものがオススメです。
※なお、団体によっては髪の状態を記したヘアドナーシートや返信用封筒の同封が必要な場合があります
こちらの動画がわかりやすいためご覧になってみてください。
JHD &C https://www.jhdac.org/
国内で初めて、ヘアドネーション活動に取り組み始めた大阪を拠点とする団体です。
NPO法人HERO https://hairdonation.hero.or.jp/
2016年より、病気や怪我によって髪の毛を失った全国の子供たちに、完全オーダーメイドの人毛による医療用ウィッグをプレゼントする“ヘアドネーションプロジェクト”を推進しています。
つな髪 https://www.organic-cotton-wig-assoc.jp/
15cm以上の長さからつくれるインナーキャップウィッグにも対応し、敏感な頭皮に優しいオーガニックコットンなど5種類の医療用ハンドメイドウィッグを提供しています。
まとめ
今回は、ヘアドネーションについてご紹介してきました。
髪の毛を受け付けている団体には、それぞれの細かいルールや条件がありますので、団体HPや協賛しているサロンに相談しておくと、確実に困っている人達に届くでしょう。