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『新たな免許制度』サポカー限定免許について

高齢者の自動車事故が社会問題となる中、来年5月より新たな免許制度『サポカー限定免許』という新たな免許制度が始まります。

今回の記事では、『サポカー限定免許』についてご紹介します。

サポカー限定免許の創設の狙い

2020年6月に道路交通法が改正されました。

この改正法の条文に新たに追加されたのが、今回取り上げる「サポカー限定免許」に関連する条文の新設です。もう1つは、一定の違反歴のある75歳以上のドライバーに対する運転技能検査であり、こちらも2022年5月からの実施が予定されています。

これまで、高齢ドライバーによる事故防止策として、運転免許の自主返納制度がありました。
現在では、社会的な問題意識の高まりにも後押しされる形で返納件数は上昇しており、昨年度は50万件を超える返納数となっています。

一方で、居住地の交通事情により免許を返納したくても車が欠かせない方が一定数いるかと思います。

サポカー限定免許は、このような「生活に車は必要だが、運転が不安。」という方を想定した免許制度です。

勘違いしやすい制度ですが、

あくまで、サポカー限定免許への切り替えは、自主的な申請となります。

交通違反や運転技能検査で不合格などによって強制的な切り替えは行われません。

サポカー限定免許で運転できる車

警視庁より12月16日に、サポカー限定免許で運転できる車が発表されました。

その中身としては、

・高度な衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)とペダル踏み間違い時加速抑制装置を兼ね備えている車種

・衝突被害軽減ブレーキ搭載車
(時速40キロで走行中に前方の止まっている車に衝突しない)

対象車種は、2020年度以降に製造された国土交通省の性能認定を受けた車で、現在約300型式となっています。

免許自主返納はメリットがたくさん

今回の記事では、サポカー限定免許についてご紹介してきました。

サポカー限定免許によるメリットは今のところありませんが、免許自主返納には様々なメリットがあります。

免許自主返納のメリットについては、過去のこちらの記事に記載しておりますので是非ご覧になってみてください。

自動車免許自主返納のメリット